おねむなおはなし

日々の気付きとトキメキ

私がとらわれていた「しなきゃ」

 

 

何かを「しなきゃ」自分には「価値がない」ってことが不安なんじゃないか?

 

という心の癖というか、思い込みのようなものに気がついてから、わたしは「しなきゃ」にとらわれることが少なくなりました。

 

長い間、わたしが何かを「しなきゃ」と感じる時、その根っこにはいつも「そうしなければ、わたしには価値がない」という思いがありました。価値がなければ誰にも必要とされず、自分の居場所さえもなくなってしまうかもしれない。思い込みというものは、ちょっとした執着のようなところがあります。合理的な説明も常識も道徳も通用しません。むしろ自分が正しいと信じる為に常識や道徳を巻き込み、それを盾にしてより固く信じる糧にすることさえありますね。わたしもそのようにして自分を「価値がない」と思い込むと同時に、そんな自分が不安でした。だから何かを「しなきゃ」生きていてはいけないのではないかと信じてしまっていたのだと思います。

 

人には様々な考え方があります。だから、何かをしなくては価値がないのだという思いを原動力にして成功することもあります。わたしもそういう価値観で成功したことがあるし、間違いとは言いきれないと思います。けれど年齢を重ねるにつれて、わたしの人生にはだんだん合わなくなってきていました。「○○しなきゃ、価値がない」とか「△△じゃなきゃ、価値がない」って息苦しい。そしてこの息苦しい気持ちを観察していくにつれて、これは何かをしなくちゃいけないことが辛いのではないのかもしれないと気が付いたのです。問題なのは「しなきゃ」にとらわれている時に感じている、自分には「価値がない」のだと思う癖のほうなのではないか?そう思い至った時、自分の存在を否定し、自分の心に自らの手で幾つもの引っかき傷を付けているイメージが浮かんだことを覚えています。同時に、自分に対してやっと辿り着いた、待たせてごめんねと思いました。

 

そこからわたしは、何も出来なくてもただそこに居るだけで、ただそこに有るだけで、価値があると思うことが出来る瞬間ってどんな感じだろうと考えてみることにしました。そして納得できたことがあります。

 

生きる活力である推し達

大好きな親友達

一番大切な家族

 

わたしはこういう人達のことを、価値ある何かをしてくれるから好きなのでしょうか。何かを「しなきゃ」大好きでもないし、一番大切でもなく、生きる活力だとは思えないのでしょうか。

わたしの答えは「いいえ」でした。

ただそこにいてくれてありがとうという気持ち。存在していることで全てを満たしている彼らに、これ以上しなきゃいけないことなどないとわたしは思いました。彼らが「しなきゃ」ではなく、「したい」と思えることをして、彼らにとっての幸せを生きればいいと感じました。そうか、これを自分にも感じていいのだ。そして自分にそれを許してあげよう。この気付きは結構な威力でわたしの生き方を変えました。その驚きは、自分の心が生まれて初めて正しい操作方法で動いて、本来のパフォーマンスを発揮している……!というような感覚に近かったように思います。

 

ここまで話して来ましたが、じゃあ、どうやって?という部分がまだでしたね。実はわたしはこの新しい気付きを自分に取り入れる為に、「しなきゃ」にとらわれることにしました。え?!と思われるかもしれませんね。でも本当です。「しなきゃ」という思い込みを使って、新しい気付きを自分の信念にすることにしたのです。今まで「しなきゃ」は、自分を追い詰める思い込みでした。しかし、新しい「しなきゃ」は、わたしを大切にするためのお守りです。それがコレ。

 

まずは自分を大切に「しなきゃ」楽しくない。

 

頑張りすぎている時、自分を責めすぎてしまう時、誰かを大切にしたいと思う時、一度立ち止まり、そう言い聞かせます。すると心が落ち着いて、物事がよく見えるようになるから不思議です。スポーツ選手の中には、思い込みの力をプラスの方向に活用したメンタルトレーニングを行っている方もいると聞いたことがあります。もしかしたらわたしの新しい「しなきゃ」も似たようなものかもしれません。

これからの暮らしの中で、ブラッシュアップする必要はあるかもしれませんが、この新しい「しなきゃ」をお守りに、引き続き自分らしい明るい未来へ向かって歩いていけたらと思っています。

 

最後に、「しなきゃ」と思うことの何が苦しく、不安なのかを見つめることは、自分の心と向き合うことに等しいです。簡単な作業ではありませんでしたが、わたしにとっては自分らしく心地よく暮らしていく一つのきっかけになりました。自分を見つめ直すことは、自分を生きていく上で重要だと思います。自分の人生は、誰かのものではなく自分のものだからです。どうか多くの人が自分らしく思いやりを持って暮らしていけますように。わたしのブログがいつか誰かの参考になれたら嬉しいです。

 

 

 

では、今日はここまで。

ありがとうございました。

 

 

 

 

追伸:色々書いたが、普段は基本的にお菓子と刺繍とアニメと推しのことしか考えていない。ぐっどばい。