おねむなおはなし

日々の気付きとトキメキ

「名前」のおはなし

今日は「色」のお話をお休みして「名前」のお話をしてみようと思います。

 

小学生の低学年の頃にやった課題の中に「名前の由来を調べよう」というものがありました。自分の名前の由来を親にインタビューし、それを一人一人クラスのみんなの前で発表するというものです。

 

毎日数人ずつ発表することとなり、わたしはどちらかというと順番が回ってくるのが遅かったので、クラスメイト達の心温まる名前の由来を知る度にハラハラドキドキしていました。何故なら、親に聞いた自分の名前の由来が「なんとなく」だったからです。

 

幼かったわたしにはそれが結構ショックでした。クラスメイト達の名前の由来がどれもストーリーがあって、想いがこもっていたからかもしれませんが、その当時は特に由来のない名前を持つ自分は親に愛されていないのだと悲しく思ったものです。

 

課題は発表するだけでなく、由来を調べた内容を作文にして提出する必要もありました。尚且つ親からその由来についてのコメントをひとこと書いてもらう欄などもあり、もし正直に書いて親も自分も担任の先生に怒られたらどうしようという不安もありました。順番が回ってくるのが怖くて不安で毎日胃が痛かったのを覚えています。

 

そんなピンチの中でわたしがした対策が、辞書で自分の名前を構成する漢字を調べるというものでした。まだ低学年でどうやって辞書を使ったらいいのかちんぷんかんぷんだったため、休み時間に図書室の先生のところへ行って使い方を教わったのを覚えています。

それでなんとなく意味を掴み、それっぽい内容の作文を予め作った上で親には指示した内容通りのコメントを書いてもらいました。発表の時には全て自作自演ですから、その嘘がバレるのではないかと思い、心臓が口から出そうなくらい緊張しましたが、将来的には俳優を目指した方が身のためではないかと思うほどの名演技で事なきを得ました。

 

 

その一件以来、わたしは元々自分の名前が嫌いでしたし、その名前に大した由来もないと知り、余計に自分の名前が嫌いになりました。経験者としての実感から申し上げますが、名前が嫌いっていうのはもはや名前を通り越して自分自身を嫌いになることを加速させます。なのでわたしは大変自己肯定感の低い子ども時代を過ごしました。

 

いまも自己肯定感の低さといったらわたし!ってくらいには自己肯定感が低いわたしですが、名前については実はもう気にならなくなっています。そのきっかけはほんとたまたまふと気がついたとしたか言い様がないのですが、何かの拍子にわたしはこう思いました。

 

名前って自分が自分につけたんじゃないかな?

 

その考えが頭をよぎった途端、わたしは取りつかれたかのように国語辞典やら漢字辞典やら古語林やら漢語林やらを取り出し、自分の名前の一文字一文字の意味や成り立ちなどについて片っ端しから無我夢中で調べました。すると、不思議なことに名前を構成する一文字一文字が当時のわたしが感じていたわたしという人間の本質のようなものを結構的確に表しているではありませんか!それでわたしは何故か納得することができたのです。何を?それは、

 

これはわたしが生まれる前から自分で決めていた名前だったから親にはその由来に思い入れがないのだ。きっとわたしがこの名前を親につけさせるよう何らかの力で生まれる前から親に働きかけていたのだ。

 

ということをです。

こんなぶっ飛んだ考えがどうしてこうもストレスなく理解できてしまうのか、それはもはやわたしの知能が猿より劣る自慢の低スペックだからなのかもしれません。けれどもわたしはある日パッカーン!と閃いたそのとんでもないオカルトチックな考え方によって自分の名前に対するコンプレックスを乗り越えることができました。

 

だから名前も性格も生き方も何もかもが自分次第だなあと思うのです。常々楽しく生きていたいと思っているせいで脳味噌がとろけてこんなハッピーなことを思い付いたのかもしれませんが、それでも誰に迷惑をかけるわけでもなく、ただただ自分が前向きになれる考え方を自分の力で手に入れることができたっていうのはとてもラッキーなことです。

 

そんな感じです。自分の名前に思うことがある方にもし参考になれば……と思い、もう生まれる前の意識できない壮大なスペクタクルで捉えれば案外スルッと納得できることもあるよという例として書いてみました。

生まれる前っていつだよ?!って感じですよね。わたしもそう思います。でも暮らしには多少のファンタジーがあった方がスパイシーで奥深いってなものです。どうですか?無責任でしょ?これがわたくしです。

 

では今日はここまで。

ありがとうございました。

 

 

追伸:パソコンで文字打つと10分程度でゲロ吐きそうになるタイプなので今日は携帯から更新してみましたが、フリック入力ができないので人差し指を連打し過ぎて突き指したかのように痛いです。パソコン使ってゲロ吐くか、携帯使って突き指するか、それが問題だね。ぐっどばい。